オフィスとして使うだけに止まらず、会社登記もできるので社会的信頼を得られる点は非常に魅力的なので利用しています。
紹介するメンバー:長野乃樹さま
会社名:株式会社LINK http://link-kaigai.jp/
留学支援を行っている「LINK」の代表取締役社長。大学時代に学生団体の同名グループに所属しており、さらに留学支援サービスを拡大&本格化させたい思いから法人化。現在は自身の海外留学やバックパッカーの経験を元に、学生の海外留学を支援する事業を展開している。
目次
・大学時代の留学経験が法人化のきっかけ
・学生団体から法人化へのジレンマ
・海外を身近に感じられる場所作りを目指す
・インタビュー後記
大学の休学が法人化のきっかけ
ー「LINK」の代表を務める長野さんですが、マツヤマンスペースを知ったきっかけは何でしょうか?
僕は元々学生団体の「LINK」という場所に所属していて、その中で留学支援を中心に活動していました。留学支援を行う中でさらに本格的なサービスを提供したいと考え始めたとき、マツヤマンスペースで独立に向けた勉強会や準備をする機会があった時に初めて知りました。
ーLINKを法人化しておりますが、元々事業を立ち上げる予定はあったのでしょうか?
そうですね。僕も大学に通っていましたが、高校時代から独立したい気持ちは強かったです。なので、大学時代に一時期はバーを経営しようとを考えていたこともあります。
在学中も大学で勉強し続けるよりも、インターンや起業するための勉強・準備をしたい気持ちが強くなって、大学を休学することにしたんです。休学して勉強することで独立する方向に思い切って修正できたと思うので、僕の中では大きなターニングポイントになったと思っています。
ーなるほど。当初から留学には興味があったんですか?
自分が「LINK」の一員として支援するだけでなく、海外自体に強く惹かれるものはあります。僕自身も大学時代にボストンで語学留学したりバックパッカーしたりした経験がありますし、他にも東南アジアやオーストラリアなど数十か国に赴いたことがあります。
いざ自分が留学してみると「こんな情報が欲しかった」とか「もっとこうしておけばよかった」というのがいっぱい出てくるんですよね。そうした留学の経験や行ってみてわかったメリット・デメリットの両面を伝えたいという気持ちも、「LINK」の法人化に影響しているような気がします。
学生団体から法人化へのジレンマ
ー「LINK」の主な事業は何になってくるのでしょうか?
「LINK」では学生を中心に、留学したい人を全面的にバックアップするのが主な事業になってきます。はじめて海外に出ていく人だとチケットの取り方やビザの申し込みに苦労することがあるので、留学をするために必要な手続きの方法や海外に関する情報提供を行っています。他にも留学に関するイベント立ち上げ、語学学校の手配やなどもあります。
地方だと留学に必要な情報が全然開示されておらず、しかもエージェントを通して留学に行くことになると、愛媛県の人は他県に一度出ないと詳しい説明も受けられません。地方と都心で留学に関する情報の差は広がっているので、その埋めることは重要だなと思っています。
ー事業を進める上で、マツヤマンスペースを利用するメリットはありますか?
マツヤマンスペースでは事務的な作業だけでなく、適宜イベント会場として使える点で重宝しています。たとえば、TOEIC講座やモチベーションに関するワークショップ、他にも留学の説明会を開いたこともあります。イベント・事務作業のどちらであっても使えるときだけ使えるのが嬉しいですね。
あと、一番助かっているのは会社登記できる点でしょうか。マツヤマンスペースを自分の事務所として法的に扱えることで、はじめてご利用されるお客様が不安を抱かなくていいのは大きいなと思っています。
ーマツヤマンスペースにはそうしたメリットもあるんですね! では、事業を進める上で苦労したことはありますか?
「LINK」は元学生団体なので、メンバーの大半が学生です。なので、会社となると学生の中にはお金が絡んだり強制力が強くなることを懸念する人もいました。ですが、法人化によって会社登記や留学先との提携がしやすくなるなど多くのメリットがあるので、今後も意見のすり合わせを欠かさず行う必要があると思っています。
海外を身近に感じられる場所作りを目指す
ー長野さんが考える「LINK」の将来像はありますか?
そうですね。日本でも外国人と触れ合う機会がどんどん増えていくと思うので、まずは「LINK」を通して海外を身近に感じてほしいなと思いますね。今後は留学に止まらずサービスを展開し、間口を広げることで学生がより海外や社会で生き生きできる環境を整えたいですね。
ーでは最後に、今後起業を考えている人に向けてメッセージをお願いします!
やはり起業する際には理念やコンセプトはきちんと固めておかないと動けなくなるなと、活動してみて初めて実感しました。特に、マネタイズや各関係者の情報共有の方法は、実行した上でさらに勉強しないと身に付かないなと感じています。実際に行動して初めて自分の得手・不得手はわかってくるので、起業してから継続するのか会社勤めに戻るのか決めてもいいぐらいだと思います。
マツヤマンスペースでは起業したい人向けに「スタートアップウィークエンド愛媛」というイベントも催しており、実際に起業する感覚を体験することもできます。こうしたイベントを通じて起業を経験するのもいいですし、各種イベントに参加した際に起業している人の話を聞いてみるだけでも起業に輪郭を与えられると思います。
インタビュー後記
長野さん、インタビューありがとうございました。大学を休学してまで起業する情熱は、誰よりも熱いものを感じました。
マツヤマンスペースは起業している人が集まる場所であると共に、起業したい人が集まる場所でもあります。起業をする・しないで悩んでいる人は、イベントや見学を通してぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。