Startup Weekend えひめ vol.5 開催レポート
2017年11月10日(金)~12日(日)の3日間で、スタートアップウィークエンド愛媛vol.5を開催しました。
今回は、このイベントの様子をレポートしていきます。
目次
スタートアップウィークエンド愛媛ってなに?
1日目(金曜日)の様子
2日目(土曜日)の様子
3日目(日曜日)の様子
まとめ
スタートアップウィークエンド愛媛ってなに?
概要
Startup Weekendとは、世界700都市以上、日本31都市以上で開催されている起業体験イベントです。
Startup Weekendのミッションは地域毎に形成されるコミュニティによって、起業のノウハウや起業家精神を広め、「起業家」が育つ環境を提供することにあります。
そのために、金曜日の夜にビジネスアイデアの発表・チームビルディングを行い、土曜日と日曜日の夕方までにそのビジネスアイデアのプロトタイプをつくるところまで行います。
(グラフィックレコーディングを担当してくれているフレーズライン ・ Webデザイナー阿部さん作成。今回のイベントレポートをデザイナー視点で書いてくれています。https://blog.bright-flavor.com/event/entry-113.html)
その実践的な取り組みから、数多くの起業家が輩出されています。
愛媛では、2015年11月に中四国初のStartup Weekendを開催し、今回で5回目の開催になります。
日程:2017年11月10日~12日
場所:サイボウズ松山オフィス、マツヤマンスペース
どんな人が参加しているの?
起業イベントというと、「学生やこれから起業する若い人が勉強する場所でしょ」というイメージをお持ちかと思いますが、学生や起業予定の方だけでなく、経営者や会社員も参加しています。
参加のメリットは?
経営者や起業予定ではない会社員の人も参加しているというと、「えーなんで参加してるんですか?もう自分の事業やってるじゃないですか」とか「実は独立するんですか?」とか言われます。
スタートアップウィークエンドには、経営者、学生、会社員、起業準備中の方それぞれに参加メリットがあります。
①新規事業をつくれる
このイベントで新規事業をつくる体験をすることができます。
実際に新規事業をやる前に、体験をすることで、失敗しそうなところや、立ち上げのためのノウハウを得ることができます。
経営者であっても、今やってる事業をそのままずっと続けれるわけではありません。
環境に応じて、変えていく必要があります。このイベントでは新規事業をつくるということを体験できます。
②仲間ができる
参加者は、デザイナーやエンジニア、マーケッター、法律や会計の仕事をしている人、銀行員など様々な人がいます。
過去には、小説家やスポーツインストラクターなども参加していることもありました。
いろいろな専門性をもった方と一緒に事業をつくることで、仲間になることができます。
これからの仕事にもきっといきてきます。
③仕事で必要なことを実践的に学べる
3日間、チームは1つの会社のように動きます。
そこには、意思決定、市場調査、アイデアを出す、資料作成など様々な役割があります。
一般的な仕事と同じように、限られた時間の中で、成果を出すために、ある人はマネージメントをしたり、ある人は資料作成をしたりと、専門性や能力に応じて役割を担うことができます。
参加したい!次回の開催は?
次回は、2018年4月20日(金)から22日(日)に開催します。
下記のサイトから申込ができます!
https://swehime.doorkeeper.jp/events/69444
次回は参加できなくても、Doorkeeperのスタートアップウィークエンド愛媛コミュニティメンバーに入っていただければ、次回以降も申込開始したときにメールさせていただきます!
https://swehime.doorkeeper.jp/
1日目(金曜日)の様子
まずは、懇親会からスタートです。
どんな人が来ているのかな。と探り探り、交流をしていきます。
後々のチームづくりを考えると、ここでの交流はとても重要です。
一部で怪しい動きが……。
参加者が、審査員になにかを渡しています……。
でたー!!忖度まんじゅうです!!
いきなりの賄賂だー!
みんなでおいしくいただきました。(賄賂というのは冗談です)
勝負は公正に……。
さて、いよいよスタートです!
まずはファシリテーターから、スタートアップウィークエンドについてや、3日間の流れの説明があります。
そして、1分間のアイデアピッチをします。
アイデアをある人がピッチをしていきます。
今回は、28人参加者のうち、11人がピッチをしました。
「〇〇に困ってる人がいるから、この方法で解決したい」「自分は◯◯が好きだから、もっと広めるためにこんなビジネスをしたい」など発表は自由です。
よくある質問
特にビジネスアイデアはないのですが、ピッチは全員がするのですか?
>したい人がします。毎回、約半数の方がピッチします。
>オススメはピッチする方ですが、他の人のアイデアのチームに入るのもOKです!
その後は、投票が行われました。
11出たアイデアのうち、上位7チームにしぼられました。
その後は、チームづくりです。
アイデアを出した人はアピールをしつつ、仲間を集めていきます。
参加者は、自分が共感したアイデアのチームにはいります。
土日でかたちにするアイデアです。
どんな人とやりたいか、デザイナーやエンジニアなどチーム内で役割を担える人はそろっているか等考えながら、仲間をさそっていきます。
リクルートも自分でやる!これも体験できます。
チームができました!
投票で7チーム残りましたが、リクルートできない等で5チームに減ってしまいました。
メンバーが集められず、別のチームに合流することもあれば、近い案やシナジーが期待される案同士で合併することもあります。
これで1日目が終了です。
その後、飲みにいって話をすすめるチームもあれば、明日からがんばる!というチームもあります。
よくある質問
3日間ありますが、宿泊するのですか?
宿泊イベントではありませんので、自宅にもどります。
2日目(土曜日)の様子
2日目にはいりました。
2日目は、ほぼ自由時間です。
コーチングタイムという、起業家や専門家からコーチングを受けられる機会はあります。
朝はパンからスタートです。
今回は、話題の高級生食パンです。
食事というのも、スタートアップウィークエンドの楽しみな点の1つですね。
朝食を食べながら、アイデアをつめていきます。
朝から真剣な議論がつづきます。
家庭の用事で、2日目に会場に来られない方がリモートでミーティングしています。
さすが、サイボウズのスタッフさん!!チーム経営でもリモートを活用しています。
働き方改革がすすんでます!
よくある質問
3日間のうち出れない日があるのですが、大丈夫ですか?
はい!大丈夫です。
1日目来れなかった方は、2日目の朝に各チームの案を聞き、共感するチームに加入します。
他、来れない時間がある場合にはリモートやチャットなどを活用してチームをサポートしていきます。
お昼もいい感じです。
コーチングタイムがはじまりました。
これまで立ててきた仮説に対して、客観的な意見がもらえます。
コーチは、県内外の起業家や専門性のある方が担当します。
今回は、大阪の起業家、立命館大学講師、サイボウズの方がコーチを担当してくれました。
共感する人たちでチームなので、「これあったら絶対使う!」とか「実際にサービスリリースしたら世の中変わるね!」的に進んでいたりしますが……。
ここでコーチに、ズバッっと斬られることが度々あります……。
コーチにズバッと斬られながらも、外に市場調査に出かけたりしつつ、ビジネスプランをつめていきます。
2日目もおわりの時間が近づいてきました。
(写真は、コーチの佐田さん「美人時計」風です。オーガナイザーはこんなことで遊んだりしてます。)
みんなの頭も疲労がたまってきました。
頭を動かしているので、けっこう疲れます。
ここで、トラブル発生です……。
恒例の「そのサービスすでにあったよね!」です。
元のアイデアから紆余曲折しながら、サービスをつくって、「競合調べてみよう」からの「まったく一緒じゃん」となります。
今回は2日目の夜に発生しました……。
このように、仮説→検証を繰り返してビジネスプランをつめていき、2日目はおわります。
3日目(日曜日)の様子
いよいよ、最終日の3日目がスタートしました。
3日目は、ビジネスプランの詰めと、審査員の前でプレゼンをして優勝が決定します!
まずは、いつものコーヒーとパンからスタートです。
全チームに、プレゼン資料作成など仕上げにかかっています。
ここまできたら、もうやるしかありません。
プレゼン会場は、場所を移し、松山市駅前のコワーキングスペース「マツヤマンスペース」で行います。
審査基準は、写真の3つで行われます。
審査基準には、商品やサービスのプロトタイプを作成しているかというのがあります。
そのため、ただアイデアを発表するだけでなく、サイトやアプリ、デバイスなどイメージがつかめるものを作成していきます。
今回は、この5つのサービスが生まれました。
ロゴもいい感じです!!
そして、プレゼンがはじまりました!
今回は、1チーム7分プレゼン、5分程度の審査員からの質疑ですすめていきます。
緊張しつつ、堂々としたプレゼンです。
優勝チームは……。
「痴漢、アカンッ!」チームでした!
最後は、懇親会で3日間の感想の共有や、審査員からのフィードバックをもらっていきます。
まとめ
このイベントのいいところは、実践から学ぶという点にあります。
経営や起業のセミナーを受けても、9割以上の人が実践しません。
このイベントでは、教えてくれることはなにもありませんが、実践できる環境が整っています。
いまの自分のベストでトライし、失敗すれば、本や他の人の話などから学ぶ必要性に気づくことができま、実際に新規事業を立ち上げるときに活かすことができます。
もう一ついいところは、多様な人が集まっているという点です。
いいアイデアは、多様な考え方を持った人、異なる専門性をもった人が集まり、議論することで、生まれてくるといわれています。
このイベントでは、職業も年齢も専門性もいろいろな人が参加しています。
そして、仲間をつくることができます。
次回、2018年4月20日の開催でお会いできることを楽しみにしています。