起業体験|Startup Weekend えひめ vol.4ふりかえり
愛媛県松山市でも起業熱が高まりつつあります。
今回は、2017年4月に愛媛県松山市で開催された起業体験イベントStartup Weekend えひめe vol.4(スタートアップウィークエンド愛媛)のふりかえっていきます。
このイベントは、松山市で半年に1度開催していますので、この記事を読んで参加していただければ幸いです!
目次
1.イベント概要
2.1日目(金曜日)
3.2日目(土曜日)
4.3日目(日曜日)
5.まとめ
イベント概要
Startup Weekendとは、世界700都市以上、日本31都市以上で開催されている起業体験イベントです。
金曜日の夜にビジネスアイデアの発表・チームビルディングを行い、土曜日と日曜日の夕方までにそのビジネスアイデアのプロトタイプをつくるところまで行います。
その実践的な取り組みから、数多くの起業家が輩出されています。
愛媛では、2015年11月に中四国初のStartup Weekendを開催し、今回で4回目の開催になります。
日程:2017年4月21日~23日
場所:サイボウズ松山オフィス、マツヤマンスペース
次回の開催についての情報は、Doorkeeperのスタートアップウィークエンド愛媛コミュニティに入っていただくか、Facebookのスタートアップウィークエンド愛媛ページをフォローしていただければ情報入手することが可能です。
次回は、2017年11月10日(金)から12日(日)を予定しています。
(申込・詳細)
https://swehime.doorkeeper.jp/events/64896
◯Doorkeeper スタートアップウィークエンド愛媛コミュニティ
https://swehime.doorkeeper.jp/
◯Facebook スタートアップウィークエンド愛媛ページ
https://www.facebook.com/StartupWeekendEhime/
1.1日目(金曜日)
初日は、ビジネスアイデアの発表とチームづくりをしていきます。
今回は、34名が参加し、約半数がサラリーマン、4分の1が起業している方、その残りが学生です。
本題に入る前に、パーティからスタートします。
ビールと有名からあげ店の唐揚げで乾杯!
これから、3日間ともに起業体験をする仲間たちと交流を深めます。
このイベントの参加者であれば、ここでどんな参加者がいるのかを確認しておきます。これが後々きいてきます。
いよいよスタートです!
ファシリテーターの梛野さんから、3日間の流れや審査基準などが案内されます。
このイベントは、3日間ありますが、ほとんどが自由時間です。
他の起業イベントのように、誰かが起業のためのスキルを教えてくれたり、講義があったり、ということはありません。
ルールは、ビジネスプラン・プロトタイプを日曜日の17時からプレゼンすること。
どのように、作り上げるか、発表するか、は自由です。
コーチングタイムはありますが出なくてもOKです。
起業家なので、すべては自分次第です。
まずは1分間ピッチ(プレゼン)がはじまりました!
1分間で、自分のやりたいことを発表します。
「◯◯で困っている人がいるから、このサービスを開始して助けたい」「自分は◯◯が好きだから、もっと広めるためにこんなビジネスをしたい」など発表は自由です。
よくある質問
特にビジネスアイデアはないのですが、ピッチは全員がするのですか?
>したい人がします。毎回、約半数の方がピッチします。
>オススメはピッチする方ですが、他の人のアイデアのチームに入るのもOKです!
今回は、17のアイデアが出ました。
17チームは多すぎので、投票で絞っていきます。
今回は、9チームに絞られました。
アイデアを発表しても、この投票に残らなければ、他の人のアイデアのチームに入ることになります。
続いて、チームづくりです。
投票で残った9チームのリーダーが中心に、メンバー集めをしていきます。
自分の事業のメンバーは、自分たちで集めてくる!これも起業体験の一つです。
なかなか、メンバーが集まらず苦戦しているチームもあれば、すぐにメンバーが集まるチームもあります。
メンバー集めで、チームが出来なかったり、近いアイデアと合流ということがあるため、今回は7チーム出来上がりました。
初日は、これでおわりです!
その後、メンバーで食事をしながらアイデアをつめたり、解散したりと、様々です。
よくある質問
3日間ありますが、合宿のイベントですか?
>合宿ではありません。各自、自宅に戻ることになります。
>遠方から来られている方は、各自で準備したホテルに戻ります。今回は、大阪・徳島などから参加がありました。
3.2日目(土曜日)
さあ、2日目がはじまりました!
朝は、ドリップコーヒーと有名な高級食パンからスタートです。
食事も、このイベントの楽しみの一つです。各チーム、打ち合わせをしながら朝食をとっていきます。
3日間のスケジュールや審査基準などは、初日のグラフィックレコーディングが張り出されています。
このイベントは、時間との勝負です。
3日間といっても、初日は夜からはじまりますし、最終日は17時からプレゼンのため、丸1日使えるのは、土曜日しかありません。
2日目の午後からはコーチングタイムです。
今回は、3名のコーチからアドバイスを受けます。
コーチングタイムは、チームの代表数名が受けてもいいし、全員で受けても大丈夫です。
「うちのチームはそんな時間はない!」と受けないということもできます。
起業家のコーチからいろいろ聞くことで、進むこともあれば、ゼロに戻ることもあります。
ただ、コーチの言うとおりにすれば、必ず良くなるということではありません。
写真のチームは、農業関係のサービスをしています。
さらにミーティングを重ねていきます。
まだまだ、疲れてもなく、いろんなアイデアが出て楽しい時間帯です。
写真のチームは、婚活に関するサービスをつめています。
スタートアップウィークエンドは、室内だけで行われるものではありません。
各チームが必要に応じて、外に出て、自分たちのサービスのお客さんになる方や関係者になる方の意見を聞いていきます。
検証をしていない、ただの仮説に説得力はありません。
今日の晩御飯は三津浜焼きです。
スタートアップウィークエンド愛媛では、愛媛のご当地グルメが出ます。
2日目の夜は、中間報告をします。
他のチームの様子も気になりますが…
とにかく疲れています。
寝ているわけではありません。悩んでいます。
さらに悩んでいます。
一度、参加した方ならわかると思いますが、2日目の夜はしんどい時間帯です。
今日1日、アイデアを出してプランをつめる(仮説を立てる)→検証する→打ち砕かれる、を繰り返しながら、アイデアをブラッシュアップしていますので、とてもつかれます。
4.3日目(日曜日)
そして、3日目がはじまりました!
今日もドリップコーヒーとパンからスタートです。
ここまできたら、もうやるしかありません。
各チーム、プレゼン資料の作成もしていきます。
審査基準の一つにプロトタイプができているかというのもあります。
そのサービスがアプリやウェブサイトが必要なものであれば、イメージできるようなデザインや動かせるアプリを作っていきます。
最終のプレゼンに向かって、楽しみつつ、真剣につくっていきます。
最終プレゼン会場のマツヤマンスペースに移動しました。
ここで、プレゼンで用意している資料が正常に作動するかのテスト、プレゼンの順番を決めていきます。
いよいよプレゼン開始です。
ロジカルにデータから話をするチーム、とにかく想いを伝えるチーム、寸劇をするチーム、いろいろなチームがあります。
写真はビール関係のビジネスのチームです。情熱が半端ではありません。
感動しました。
審査員からも厳しい質問がとびます。
ここで聞かれて、「なんでここを調べてなかったのか。」「なぜそれが思いつかなかったのか。」ということがたくさん出てきます。
全チームのプレゼン、審査がおわり、優勝チームが決まればラストはパーティです!
プレゼンや3日間の感想などを、同じ空間で一緒にやってきた仲間たちと共有します。
5.まとめ
ここまでで、スタートアップウィークエンド愛媛 vol.4の様子をレポートさせていただきました。
このイベントで、教えてくれることは何もありません。
自分で考えて、動いて、失敗して、うまくいく方法が見つかったり、うまくいかない方法も見つかったりしながら、少しずつ成果物をつくっていきます。
教えてくれることはありませんが、実体験として学ぶことができます。
起業(独立)を考えている方には、
自分の事業をはじめる前にここで失敗をしておくこと
いろいろな業種の方のやり方をみて、取り入れること
起業するときの応援してくれる仲間を見つけること
起業を考えているわけではないサラリーマンの方には、
限られた期間で成果を出すためのマネジメントのトレーニングになること
社内で新しい取り組みを成功させるためのトレーニングになること
社外でも協力できる仲間を見つけること
学生の方には、
就職の他に、起業という選択肢がどういうものか、少しだけ触れられること
違う年代の人と、仕事をする体験ができること
今後、一緒に新しいことをはじめる仲間を見つけること
このような体験や学びがあります。
次回は、2,017年10月予定です。
一度、参加してみてください。