Startup Weekendえひめ vol.6 開催レポート
2018年4月20日(金)~22日(日)の3日間で、スタートアップウィークエンド愛媛vol.6を開催しました。
今回は、このイベントの様子をレポートしていきます。
目次
スタートアップウィークエンド愛媛ってなに?
1日目の様子
2日目の様子
3日目の様子
まとめ
スタートアップウィークエンド愛媛ってなに?
スタートアップウィークエンドとは、世界700都市以上、日本31都市以上で開催されている起業体験イベントです。
Startup Weekendのミッションは地域毎に形成されるコミュニティによって、起業のノウハウや起業家精神を広め、「起業家」が育つ環境を提供することにあります。
そのために、金曜日の夜にビジネスアイデアの発表・チームビルディングを行い、土曜日と日曜日の夕方までにそのビジネスアイデアのプロトタイプをつくるところまで行います。
なにやるの
1言でいうと、金土日の週末をつかって、新規事業をつくります。
よくある起業イベントは、講師が前でセミナーをする等、座学を中心としたものですが、
スタートアップウィークエンドでは座学は一切ありません。
なにかを教えるということもありません。
ただ、新規事業をつくる一歩目をすすめる環境をつくります。
座学ではなくて、実践することで、起業の成功や失敗を疑似体験することができます。
下の写真が3日間のスケジュールです!
(グラフィックレコーディング担当 フレーズライン ・ Webデザイナー阿部さん作成)
どんな人が参加してるの?
起業イベントというと、これから起業を考えている人や、学生などが参加するイメージがあると思います。
独立や会社設立などを考えていなくても参加可能です。
独立を考えてなくて、参加している人もたくさんいます。
スタートアップウィークエンド愛媛では、起業希望者だけでなく、学生、会社員、公務員、主婦、デザイナー、エンジニア、すでに起業している経営者まで参加しています。
今回の参加者属性
参加者の属性は、毎回このようなかたちです。
会社員4割、経営者と学生が3割というかたちです。
男女比
今回は少し男性が多めでした。
いつもは男性7割、女性3割ぐらいですね。
年齢層
年齢層は、今回は若い人が多く参加してました。
いつもは、20代もう少し少なくて、30代・40代がもう少し多いです。
過去、スタートアップウィークエンドに参加したことがある人
今回は、初参加の人がほとんどでした!
参加すると何が得られるの?
すでに起業している人も、学生も、会社員もそれぞれに参加すると得られることがあります。
① 新規事業をつくるために必要なことを実践的に学べる(体験できる)
スタートアップウィークエンド愛媛では、新規事業をつくる体験をすることができます。
新規事業をつくる場合には、お客さんはだれか、その人の課題はなにか、だれがいくらお金を払ってくれるのか、事業立ち上げのメンバーはだれをいれるか、資金調達はどうするか、など膨大に考えないといけないことがあります。
その体験をすることで、「ここでつまづくのか」「こういうことも考えないといけないな」「このやり方だと失敗するな」など、いろいろなことを学ぶことができます。
経営者であっても、今の事業をずっと続けれるわけではありません。
環境によって、新規事業をつくったり、事業を変えていく必要があります。
いきなり、起業するのではなく、体験をして学び、起業の失敗を減らすことができます。
② 仲間ができる
参加者には、経営者、デザイナー、エンジニア、法律関係の仕事の人、大企業で働いている人、学生、公務員、主婦までいろいろな人がいます。
今回も、月にうん十万稼ぐスーパー大学生や、小説家、YouTuberなど、いろいろな人が参加しています。
3日間、同じゴールをもって事業立ち上げをすることで、仲間になることができます。
今後の仕事にもきっといきてきます。
③ 仕事で必要なことを学べる
イベントでは、日曜日17時から新規事業のプレゼンという成果物を出す締切があります。
期限に成果を出すために、ゴールを共有し、仲間を集め、意思決定をし、作業をする。
ある人は市場調査、ある人はマネージメント、ある人は資料作りなど、役割分担も決めます。
仕事をするために必要な要素が、3日間で凝縮されています。
1日目の様子
1日目は、アイデア発表とチームづくりを行います。
懇親会からスタートとし、アイデア発表、チームづくりで解散です。
まずは、懇親会からスタート!
ビールで乾杯です!
どんな人が来ているのか、だれとチームになろうか、などを考えながら交流を深めていきます。
いよいよ、スタートしました!
まずは、ファシリテーターから3日間の流れや、注意点などの説明があります。
そして、自分のやりたいビジネスアイデアを1分間で発表する「アイデアピッチ」が始まりました!
「◯◯の人が、◯◯で困っているので、◯◯というアイデアで解決したい」みたいなことを発表していきます。
アイデアピッチは希望者だけです。
参加者全員がしないといけないわけではありません。
アイデアをもってきてない人は、自分が共感したアイデアにのっかりましょう!
そして、今回は10個のアイデアが発表されました。
30人の参加者のうち、10人が発表しました!
いつもは、半数超えるぐらいの方が発表するので、今回は少し少なめでしたね。
チームづくりの様子です。
アイデアを出していない人は、自分が共感するチームに加入します。
アイデアを出した人は、役割などを考えつつ、チームメンバーを集めていきます。
このチームづくりも、実際の起業に近いです。
やりたいことに共感してもらうために、説明をして、チームに加入してもらいます。
だれとやるかはとても重要です。
2日目の様子
2日目は、自由に作業をすすめる時間と、コーチングタイムがあります。
朝から、チーム内で議論をし、市場調査、プロトタイプ作成、コーチからのアドバイスを受けながらアイデアをかたちにしていきます。
朝は、パンとコーヒーからスタートしていきます。
有名点のパンと、ドリップコーヒー、フルーツジュースなどが提供されます。
すすめ方は、各チームで自由です。
なにから始めるか、役割分担はどうするかなど各チーム様々です。
やったことない方は、「なにからすればいいか。。」と困惑します。
これも起業体験の1つです。
お昼は、有名店の三津浜焼きです!
松山ならではのメニューも出たりします。
食事もスタートアップウィークエンド愛媛の楽しみの1つですね。
そして、コーチングタイムのスタートです。
自分たちだけで、すすめてると「絶対このサービスいける!」「みんな喜んでくれる」「儲かる!」などうまくいってるように感じます。
しかし、、コーチに客観的な意見をもらうと、「そこ考えてなかったなぁ。」「ライバルいるじゃん」「求めている人いないかも!?」など、弱点に気付かされます。
今回のコーチは
・プロジェクトで開発をする専門家
・立命館大学の講師
・外資系トップIT企業でマーケティングを専業にしていた方
・サイボウズ松山オフィスの副所長
など、いろいろな専門分野をもった方がコーチングをしてくれます。
コーチングタイムを受けて、行き詰まっているチームを発見しました。
ちょっと、どんよりしつつ前向きにすすめていきます。
2日目の晩ゴハンは、コーチの永野さんが作ってくれました。
永野さんは、マーケティング専業にしていましたが、今年飲食店をオープン予定です。
おいしくいただきました!!
活動は、会場の中だけにとどまりません。
お客さんになるであろう人や、協業するであろう人に、実際に声を聞きにいきます。
仮説を検証するというのは、重要です!
そして、中間発表です!
今のアイデアや、これからやることを発表していきます。
3日目の様子
3日目は、自由時間と最終プレゼンをして、審査をしていきます。
もう時間はありません。
まずは、パンとコーヒーとスタートです!
ここまできたら、絞ってやるしかありません。
WEBサイトなどのプロトタイプもどんどん出来てきてます。
プレゼン会場のマツヤマンスペースに移動します!
いよいよプレゼンがスタートします。
審査基準は、こんなかたちです!
ビジネスモデルだけではなくて、机上の理論だけでなくて、検証したか、実際にプロトタイプを作ったかが求められてきます。
今回は、この6チームのビジネスプランが出来上がりました!
サービスのロゴもしっかり出来上がっています。
ドキドキのプレゼンです。
緊張しつつ、想いや3日間の成果を伝えていきます。
イメージのつく、アプリやWEBサイトもプレゼンに盛り込んでいきます。
そして、審査です…….。
優勝は……。
優勝は、「Ohibori」チームです!
人を基準に、飲食店とお客さんをつなぐサービスです!
想いが伝わりました!
最後は懇親会です!
審査員に、「どのポイントが良かったのか、改善点はどこか」なども聞くことができます。
開放感と悔しさ、嬉しさが交じりながらの乾杯です。
まとめ
スタートアップウィークエンド愛媛は、今回で6回目でした!
愛媛の起業家コミュニティも、少しずつ大きくなってきています。
このイベントのいいところは、実践から学ぶということです。
経営や起業のセミナーを受けても、ほとんどの人は学んだことを実践することはありません。
このイベントでは、座学を提供するよりも、実践の場を提供するため、失敗したり成功したりを体験することができます。
ここで失敗すれば、実際に起業するときに起こるであろうことを先取りして知ることができ、
セミナーなどから学ぶ必要性に気づくことができます。
いいアイデアは、多様な考え方を持った人、異なる専門性をもった人が集まり、議論することで、生まれてくるといわれています。
このイベントでは、職業も年齢も専門性もいろいろな人が参加しています。
そして、仲間をつくることができます。
次回、2018年10月の開催でお会いできることを楽しみにしています。
おまけ
6回目の開催がおわって、多くの参加者の方がSNS等で体験談を発信してくれました。
ここでは、ブログや記事にしていただいたものをご紹介させていただきます。
見つけたものを順次増やしていきます。
優勝チームの方のブログ
「スタートアップウィークエンド2018を通して学んだ3つのこと」踊るブロガーヒデ
小説家の方のブログ(参加者)
「すべてはアイデアで転がっていく」桐野りの
イラストレーターの方のブログ(参加者)
「startupweekend愛媛に参加しました」タカイチ